ヱヴァンゲリオン新劇場版・破 レビュー?
09/06/27
ヱヴァンゲリオン新劇場版・破のネタバレレビュー?です。
まだ見ていない方は読まないほうがいいと思います。
以下です。
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今回の劇場版は、もうご存知の通り今までの旧世紀版を作り直すとかそういうのではなく、
全く新しい作品として見てくださいが前提でしたが、「序」ではそこまで違いは感じませんでした。
しかーし!!
今回の「破」ではもうだいぶ違う!
何となくのストーリー展開は似てますが、随所で違う。
そんな感じです。
まず最初から戦闘シーンです。誰かと思えばマリ。いきなり新キャラが戦闘でした。
でも仮設5号機、実はここしか出番なし。
ドイツ語とかだった(と思うけど忘れた)のでてっきりアスカかと思ったのですが。
しかしマリの性格が良くわかるシーンでした。
何ていうか、新キャラのマリはこういう奴なんだよ、って説明をするために入った部分だったのかな。
それを冒頭に持ってくることで視聴者が気になっていた部分を最初に埋めてくれたこと、
そしてマリというキャラを、この「破」の中の最初に定着させることが目的だったんでしょうね。
うまいですね。
マリおっぱい大きいよマリ
さて。
そして旧世紀版と全く違う点がもう一つ。
アスカがアメリカから来た3号機に乗って事故を起こし、ダミーシステムの初号機に撃破されること。
これが「破」の中でもかなりのインパクトでした。
もともとこの「破」でのアスカは、旧世紀版とちょっと性格が違います。 と言うかシンジもレイも性格が違います(特にレイは全く?違う)。
強気で勝気な部分はそのままですが、より素直ではっきりと自分のことを伝える面も出してました。 3号機に乗る前にミサトに電話して心情を吐露したところなんかぐっと来ましたね。
あ、このアスカ、好きだなあ。って思えるんですよね。 シンジの寝床の横に寝込むシーンが旧世紀版と同様にありましたが、 ここも意図的に「寂しいから」と言う理由でシンジの横に来るわけです。
惣流でなく式波になった理由とかは、こういうところなのかなと思いますね。 惣流・アスカ・ラングレーとはまったく別人なんだよ、という主張と言うか表現と言うか。
でもこのミサトとの電話、絶対死亡フラグだなあ。と思いましたが。
そしてその嫌な予感どおり3号機は初号機に撃破されます。
やっぱり・・・
アスカ・・・('A`)
ここで相当ショックですよ、俺は。
キーパーソンだったアスカがここで居なくなる!?
っていうかアスカファン激怒じゃね?と。
まあ、これも式波にした理由の一つであるかもですね。 逃げ道じゃないけど。君たちのファンであるアスカは別人なんだよって言うね。
このあとのシンジの流れは第10使徒戦(旧世紀版で言うゼルエル)スタートまでTVと一緒。
しかしそのあとからが全く違います。
旧世紀版ならアスカが最初に対戦しますが、マリが2号機に乗って対戦します。 しかもネルフ本部の指示なく、勝手に。 まあ、この時点でマリという人物を認識していたのは、シンジのみでしょうけど。 そしてネルフの人間は誰一人として2号機に乗っているのが誰なのかわからない状態ですが。 もちろん当のシンジも。
そして2号機はビーストモードとかいう今までになかった裏コードを発動。 この辺のマリもかっこよかったなあ。
しかし第10使徒に勝てません。レイも旧世紀版と同じようにN2爆弾(だったのかな、あれ)を持って挑みます。 そして爆破後、零号機はなんと第10使徒に捕食されます。
このシーンもすげえよ・・・
めっちゃ驚いた。
ここがこの破の大きなポイントになりました。
かろうじて動く2号機のマリにシンジが助けられ、シンジは初号機に乗ります。 そして活動限界を迎えたとき。
暴走。
しかしこの暴走の理由が驚愕。
レイを助けるためにシンジがキレて、暴走。
「綾波を・・・・・・返せっ!」
うおおおおおおおおおおお!!!
超かっけええええええええええええ!!!!
シンジかっこいいよシンジ!!
この静か小さく燃える激しい炎みたいな怒りがめっちゃかっけえ。
もうね、脳内ではアドレナリン出っ放しですわ。
何度心の中で絶叫したか。
さて、突然ですがここでレイの話をしましょう。
この破の中でのレイは、「碇君は大切な人」な感情を結構行動で顕わにしています。
感情をほとんど表に出さないというキャラ付けをされてたレイが!?
というほどです。
一番の驚愕が、ゲンドウとシンジに仲良くなって欲しいからと、 レイが自発的に食事会を開催しようとし、さらに自分で料理を作るために料理の特訓をする描写。 これはもう別人です。惣流→式波より別人です。
あ、そうそう。
アスカがレイをひっぱたくエレベーターのシーンがありますが、 「破」ではレイが受け止めます。これはクスっとした。
おお、止めた! ってな具合で。
そしてここでは名言がありましたね。
<名言>
「ぽかぽか」
</名言>
レイ!?
多分これは新劇場版最大の名言であるかと。
さて本編。
レイを捕食した第10使徒からレイを助け出そうと暴走する初号機とシンジ。 圧倒的パワーで第10使徒を物ともせず、撃破します。 ここで初号機は神格化。まさに神に近い存在となりかけます。 そしてコアの部分から何だかわからない力でレイを救出するのですが、 なんとそのままレイは初号機に取り込まれます。 シンジも初号機の中に居たまま。
そこにロンギヌスの槍っぽいもぽので初号機がコア?を貫かれ活動停止。 そしてカヲル君がエヴァに乗って登場。 このロンギヌスの槍っぽいのはカヲル君が投じたもの。
サードインパクトを未然に防ぐ為!?
カヲル君の「お父さん」発言も!?
何が起きるのさ!!
で、終了。
ふおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
次回が待ち遠しい!!
現在伏線として張られていて回収されきっていないところは以下。
・海が赤いのは何故?(旧世紀版とは全く違うということなのか、もしくは旧世紀版のループ?)
・ループの可能性の根源(カヲルの発言や、「Q」予告に出たのアスカの眼帯から)
・リツコが加持のことを「リョウちゃん」と呼んでいる(謎でもなんでもないけど)
・マリの正体(未だ語られるものが少ないキャラ)
・ネブガドネザルの鍵について(旧世紀版で言うアダムの位置にあるもの)
・カヲルの存在(今度は、また3番目、など平行世界なのかループ世界なのかわからないけど、それらを全て知っているっぽい)
などなど。
いや、まだたくさんあるだろうな。
こりゃ何度見たらいいかわかりません。とりあえず劇場には後一回は足を運び、 DVDは必須購入だね。
ということでざっくりと。
ネタバレはネタバレだけど、ただの感想とストーリー紹介だけですね。
最後に。
アスカがミサト家に同居し始めて、 シンジと全く同じように風呂でペンペンに驚くシーンはGJとしか言いようがない。